Synology Assistant ヘルプ
Synology Assistant は特に LAN 内で複数のマシンが作動している場合、ローカルエリア ネットワーク (LAN) 上で Synology DiskStation を管理するためのツールです。Synology Assistant を使用すると、DSM をインストールしたり、プリンタを共有したり、WOL を設定したり、フォトをアップロードしたり、DiskStation のリソースを監視したりすることができます。
トピック別にヘルプファイルを表示する:
基本コントロール
Synology Assistant をシステムトレイに最小化すると、処理は背景で行われ、下にリストする作業のクイックメニューが表示されます。
- プリンタの接続/開放 (プリンタの最大数: 2)
- メインウィンドウに Synology Assistant を開く
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管理
[管理] タブでは次のような作業を行うことができます:
- LAN 上で DiskStation を検索する
- DiskStation に接続する
- マウント
- WOLの設定
LAN 上で DiskStation を検索する
- [検索]をクリックすると、DiskStation のリストを更新できます。
DiskStation に接続する
Synology Assistant では、次のような方法で DiskStation を接続することができます。
- リストから DiskStation を選択し、[接続]をクリックする
- リストで DiskStation をダブルクリックする
DiskStation を接続すると、既定のブラウザが DiskStation Manager ログインページを開きます。
マウント
共有フォルダをネットワークドライブとしてマップして、ローカルコンピュータの内部ドライブとしてアクセスできます。
WOLの設定
WOLを設定して DiskStation を遠隔操作でウェイクアップできます。
- サーバーリストからサーバーを選択して、[WOLの設定]をクリックします。
- セットアップウィザードに従って設定を終了します。
- 詳しくは、WOLセクションを参照してください。
DSM のインストール
DiskStation に DiskStation Manager (DSM) がインストールされていない場合は、サーバーリストの[ステータス]欄に[未インストール]または[設定消失]と表示されます。Synology Assistant により DSM をインストールするには、次の手順にしたがってください。
- [管理]タブで、サーバーリストの[ステータス]カラムの下に[未インストール]または[設定消失]と記されている DiskStation をダブルクリックします。
- セットアップウィザードに従って設定を初期化します。選択した DiskStation が 1 ベイ以上で、ステータスが [未インストール] の場合は、[インストール後 Synology Hybrid RAID (SHR) ボリュームを作成する] を選択して DSM のインストール後に SHR ボリュームを作成することができます。SHR はインテリジェントボリュームタイプで、異なる容量のハードドライブを組み合わせるときにボリュームサイズを最適化します。
インストールが始まると[インストール]ダイアログが表示されます。左側には、サーバー名とインストールの進捗が表示されます。右側には、インストールの進捗が詳しく表示されます。[閉じる]をクリックすると、[管理]タブに戻ります。
インストールのキャンセル
インストールが完了しているサーバーのインストールをキャンセルしたり、インストール中にエラーが発生したりした場合は、[キャンセル]をクリックします。
リカバリーシステム
DiskStationに記録されている DiskStation Manager (DSM) のバージョンが新しくインストールしたハードディスクのバージョンよりも古い場合は、サーバーリストの[ステータス]欄の下に復元可能と記されます。あるDiskStationから別のDiskStationに元のハードディスクを移行させようとすると、このような状態になる場合があります。以下の手順に従って、システムを復元してください:
- [管理]タブで、サーバーリストの[ステータス]欄の下に[復元可能]と記されているDiskStationをダブルクリックします。
- 復元が始まると[システムリカバリー]ダイアログが表示されます。
- ウィザードに従って復元を終了してください。
システムの移行を実行する
DiskStation を新しいものと交換する場合は、古い DiskStation からハードドライブを外して新しいものに取り付け、Synology Assistant を使用して新しい DiskStation (ステータスが移行可能) を検出してハードドライブに保存されているシステム設定を移行することができます。移行処理が完了すると、古い DiskStation のほとんどの設定は新しいもので復元することができます。
DiskStation ステータスのチェック
次の表は、Synology Assistant 内の DiskStation の状態を示しています。作業を行う再は、このリストを参照できます。
ステータス表示テーブル
状態 |
ステータスの表示 |
起動中 |
システムを起動しています。 |
割り当ての確認 |
システムはハードディスクの割り当てをチェックしています。 |
ファイルシステムを確認しています (残り [number] 分) |
システムがファイルシステムを確認しています。処理は表示されている時間に終了します。 |
環境設定エラー |
環境設定中にエラーが発生しました。サーバーをダブルクリックして設定を再度適用してください。 |
接続に失敗しました |
ネットワーク構成エラーです。 |
設定消失 |
環境設定中にエラーが発生しました。DiskStation をダブルクリックして DSM を再インストールしてください。 |
接続状況を確認しています |
システムは、接続状況を検出しています。 |
該当なし |
WOL は設定されていますが、現在の状況は分かりません。* |
未インストール |
システムはインストールされていません。 |
オフライン |
システムはオフラインです。 |
メモリテスト実施中(x%) |
メモリテストを実施しています x% |
準備完了 |
システムはインストールされ、準備が完了しました。 |
復元可能 |
システムは復元可能です。 |
移行可能 |
ハードドライブのシステム設定をこの DiskStation に移行することができます。 |
サービスを開始しています |
システムはサービスを開始しています。 |
更新しています |
DiskStation が DSM をアップグレードしています。 |
進捗チェック |
DiskStation がインストール/設定しています。押すと進捗をチェックします。 |
注: 詳しくは、WOLセクションを参照してください。
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WOL
サーバーでWOL(Wake-on-LAN)機能を設定すると、サーバーを遠隔地からオンすることができます。
LAN内のWOL設定
Synology AssistantでWOLを設定する前に、DSMで[Wake-on-LAN を有効にする] チェックボックスを選択しているか確認してください。この設定は、[コントロールパネル] > [電源]で行います。
- [管理]タブで、サーバーリストから DiskStation を選択して、[WOLの設定]をクリックします。DiskStation のネットワークタイプとMACアドレスを表示するポップアップボックスが表示されます。
- [サーバーをウェイクアップ]チェックボックスをチェックしてWOL設定の直後に DiskStation を起動します。
- [OK] をクリックすると、セットアップが完了します。
- サーバーのWOLステータスが、[管理]タブで「WOL」に変ります。
注:
- すべてのSynology DiskStationsがWOL機能をサポートしているとは限りません。詳しくは、WOLステータステーブルおよび Synology Website を参照してください。
- DiskStationを右クリックして、[WOL] > [設定]の順に選択することもできます。
- 「Shift」 または 「Ctrl」 を押すと、複数のサーバーにWOLを設定できます。システムは、ダイアログボックスをスキップして、選択したサーバーすべてを即座にWOLリストに追加します。
サーバーのウェイクアップ
- [管理]タブで、サーバーリストから起動するサーバーを右クリックして、[WOL] > [ウェイクアップ]の順に選択します。
- サーバーの[WOLステータス]が「進捗 X%」に変り、ウェイクアップの進捗状況を表示します。
WOLが完了すると、WOLステータスが「WOL」に変ります。詳しくは、WOLステータステーブルを参照してください。
WOLステータステーブル
WOLステータス |
ステータスの表示 |
WOL |
1. WOLは設定されています。 2. サーバーは起動しています。 |
-- |
1. WOLは設定されていません。 2. サーバーはWOL機能をサポートしていません。 |
進捗 X% |
サーバーは起動しています。ウェイクアップの進捗状況は X%です。 |
オフ |
サーバーは起動されていません。 |
該当なし |
WOLは設定されていますが、現在の状況は分かりません。 |
サーバーのWOL機能の削除
- [管理]タブで、サーバーリストから削除するサーバーを右クリックして、[WOL] > [削除]の順に選択します。
- サーバーの[WOLステータス]が「--」に変ります。
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印刷デバイス
Synology Assistant では、印刷デバイスにより DiskStation に接続されているプリンタを中央管理できます。ベーシックプリンタと多機能プリンタの両方がサポートされています。Synology Assistant を使って LAN 上で DiskStation に接続されているプリンタを共有するには、次の手順に従ってください:
プリンタの追加
- プリンタを DiskStation に接続します。
- プリンタモードを DSM に設定します。これを行うには、[メインメニュー] > [コントロールパネル] > [外部デバイス]を選択します。[外部デバイス]タブに接続されているプリンタが表示されます。
- プリンタを選択して[USB プリンタマネージャ]ボタンを押し、[プリンタの設定]を選択した後、プリンタの操作モードを選択します。印刷機能のみを使用する場合は、ネットワークプリンタモードを選択してください。印刷/スキャン/ファックス機能を使用する場合は、ネットワークMFP*を選択します。
- Synology Assistant に戻り、プリンタを共有するための設定を行います。[印刷デバイス]タブを選択します。[追加]をクリックして、セットアップ ウィザードに従ってコンピュータにプリンタを接続します。初めてプリンタを接続する場合は、インストールするために印刷デバイスを準備しておいてください。
プリンタの接続/開放
印刷したり、ファックスを送信する場合は、Synology Assistant を使用するとプリンタを手動で接続しなくても作業を行うことができます。ただし、多機能プリンタでスキャナを使用したり、ファックスを受信したりするには、そのタスクをあなた専用として実行し、他のユーザーから妨害されないようにプリンタを接続する必要があります。
Synology Assistant でプリンタを手動で接続すると、LAN を介して同一プリンタを共有している他のユーザーはそのプリンタにアクセスできなくなります。したがって、タスクが完了した後は必ずプリンタを開放してください。
プリンタを接続/開放するには、次の手順にしたがってください。
- Synology Assistant で[印刷デバイス]タブを選択します。
- 接続したいプリンタを選択し、[接続]をクリックします。Synology Assistant がプリンタを接続します。進行状況欄に状態が表示されます。
- プリンタが接続されると、[接続]ボタンが[開放]ボタンに変わります。このボタンをクリックすると、接続したプリンタを開放できます。
注:
- ステータス欄にプリンタが有効として示されている場合は、そのプリンタを接続して独占使用できます。
- 接続済みと示されている場合は、あなたのコンピュータにすでに接続されていることを意味しています。
- プリンタが使用できない場合は、プリンタを選択するときに[接続]をクリックすると、あなたのコンピュータがウェイティングリストに追加されます。
プリンタの取り外し
- リストから削除したいプリンタを選択します。
- [削除]をクリックすると、リストからプリンタが削除されます。
プリンタ情報の編集
Synology Assistant が移動的にプリンタのIPを取得できない場合は、手動でIPを設定することができます。
- リストから編集したいプリンタを選択します。
- [編集]をクリックして、プリンタのIPを入力します。
注:
- ネットワークMFPは Windows ユーザー専用です。
- プリンタを設定する前に、Synology Inc. で互換性のあるプリンタリストをご確認ください。
- プリンタを共有するために接続する場合は、USB ハブはサポートされません。
- 接続したプリンタのメモリカード機能はサポートされていません。
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リソースモニタ
リソースモニタは、CPU 使用状況、メモリ使用状況、LANやボリュームの使用状況などを含むサーバーのリソースを監視します。
サーバーを追加してそのリソースを監視する
- [リソースモニタ]ページで、[追加]をクリックして、セットアップウィザードを開きます。
- セットアップウィザードに従って設定を終了します。サーバーのネットワーク設定を手動で入力する必要があります。
注:
- LAN外のサーバーのリソースを監視する場合は、ネットワークの設定を手動で入力してください。
- admin のみがリソースを監視するサーバーを追加できます。
- リソースモニタは、DSM2.2-0914を装備するSynology DiskStationでのみ利用可能です。
サーバーの削除と編集
- [リソースモニタ]ページで、左側からサーバーを選択します。
- [削除]または[編集]をクリックします。
リソースの監視
[リソースモニタ]ページでサーバーを選択して、以下のリソースを監視します。
- CPU 使用状況:サーバー全体のCPU使用状況を監視します。
- メモリ使用状況:サーバー全体のメモリ使用状況を監視します。
- LAN:各LANポートに対する全体のネットワークフローを監視します。赤色のラインは、サーバーへの着信ネットワークフローを示し、緑色のラインは、サーバーからの送信ネットワークフローを示します。
- ボリューム:各ボリュームの空き容量を監視します。ピンク色の部分はボリュームの未使用スペースを示し、青色の部分は、使用中のスペースを示します。
サーバーの監視を停止
- [リソースモニタ]ページで、左側からサーバーを選択します。
- [切断]をクリックしてリソースの監視を停止します。サーバーの横の緑色は、切断されると赤色に変わります。[接続]をクリックして、パスワードを再入力すると、サーバーの監視を再開します。
注:Synology Assistantを起動すると、自動的にリソースデータを収集しますが、サーバーの監視を停止する、またはSynology Assistantを終了するとデータも削除されます。
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Photo Uploader
Photo Uploaderは、写真やビデオをより簡単にPhoto Stationにアップロードします。
アップロードする前に、プロファイルを設定する必要があります。プロファイルには、サーバーのネットワーク設定とPhoto Stationのアカウント情報で構成されています。プロファイルを使用してPhoto Stationに写真またはビデオをアップロードします。
プロファイルの追加
- [Photo Uploader]ページで、[追加]をクリックして、セットアップウィザードを開きます。
- セットアップウィザードに従って自分のプロファイルを設定します。サーバーのネットワーク設定を手動で入力する必要があります。
注:
- Photo Uploaderは、DSM2.3-1090以上のSynology DiskStationでのみ利用可能です。
- プロファイル名が既に存在するというアラートメッセージが表示されたら、Photo Uploaderに同じ名前のプロファイルが存在することを意味します。処理を進める前にプロファイルの名前を変更してください。
- LAN外のサーバーにコンテンツのアップロードする場合は、方法2を使い、ネットワークの設定を手動で入力してください。
- 使用するアカウントには管理者の権限が必要です。Photo Stationの[設定]ページで自分のアカウントに権限があるか確認する、またはSynology DiskStationの管理者に問い合わせてください。
プロファイルの削除と編集
- [Photo Uploader]ページで、左側からプロファイルを選択します。
- [削除]または[編集]をクリックします。
写真とビデオのアップロード
- [Photo Uploader]ページで、左側から自分のプロファイルを選択します。
- [接続]をクリックして、Photo Stationアカウントのパスワードを入力します。
- アップロード先を選択します。
- [アップロードするコンテンツ]エリアで、[ファイルの追加]または[フォルダの追加]をクリックして、アップロードするコンテンツを追加する、または[削除]をクリックして選択したファイルまたはフォルダをアップロードリストから削除します。[サムネイル]エリアでプレビューする写真またはビデオを選択します。
- [既に存在する場合]ドロップダウンメニューからアクションを選択します。
- ビデオの会話設定を選択します。ここで複数のオプションを選択すると、アップロードしたビデオをPhoto Stationで異なる画質(H.264形式)で見ることができます。[携帯]を選択すると、ビデオをDS photo+ (AppleのApp Storeで入手可能)で再生できます。
- [アップロード]をクリックしてアップロードを開始します。Photo Uploaderは、アップロード中にサムネイルを作成し、ビデオ(存在する場合)を圧縮します。
- アップロードが終了したら、表示されるダイアログボックスで[はい]をクリックして、Photo Stationのホームページからアップロードしたアルバムを表示します。
注: Photo Uploaderは、DSM2.3-1090を装備するSynology DiskStationでのみ利用可能です。
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環境設定
[環境設定]ボタン(ギアのアイコン)をクリックして以下の設定を指定します。
- デフォルト機能タブ:機能タブを選択すると、Synology Assistantに表示されます。
- 言語:Synology Assistantのユーザーインタフェースとして表示するデフォルト言語を選択します。新しい設定を有効にするには、Synology Assistantを再起動する必要があります。
- メモリテスト:チェックボックスをチェックすると、次回Synology Assistantを起動したときに[メモリテスト]ボタンが[管理]タブに表示されます。サーバーを選択し、ボタンをクリックすると選択したサーバーのメモリ診断テストを実施します。サーバーは再起動されて、テストが開始します。テストの進捗は、サーバーリストの[ステータス]カラムに表示されます。
注:
- 使用しているサーバーの物理的なメモリのサイズにより、テストが終了するまでに数分から数時間かかります。テスト中は、サーバーにアクセスできません。
- メモリテストは、DSM2.2-0914を装備するSynology DiskStationでのみ利用可能です。
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